合格に繋がる論文を書くのに大切なことは?(その1)

2017年06月03日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数: 1,035

合格に繋がる論文とそうでない論文はどこが違うのでしょうか?

 

これまで多くの方の論文添削をしてきた中で、「ここが重要」と感じている点を述べたいと思います。

 

■問われていることに対して全て答える

問われていること全てに答えるなど当たり前すぎると思われるかもしれませんが、意外と出来ていない方が多いです。

例えば次のような問題が出たとします。

 

土砂災害対策を検討する上で考慮すべき災害の特徴を、近年の土砂災害の実態を踏まえて

2つ述べるとともに、それぞれの特徴に対応するためのハード・ソフト両面の対策につい

て留意点を述べよ。(平成25年度 建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目)

 

ここでは、

・土砂災害対策を検討する上で考慮すべき災害の特徴その1(特徴1とします)

・土砂災害対策を検討する上で考慮すべき災害の特徴その2(特徴2とします)

・特徴1に対応するためのハード・ソフト両面の対策についての留意点(留意点1とします)

・特徴2に対応するためのハード・ソフト両面の対策についての留意点(留意点2とします)

を答えることが求められています。

 

こういう場合にありがちなのが、

・特徴1や特徴2を述べる際に、近年の土砂災害の実態を踏まえていない(ミス1とします)

・留意点1や留意点2が、ハード・ソフト両面についての記述になっていない(ミス2とします)

というようなミスです。

 

ミス1は、特徴1、2ともに「近年の土砂災害の実態を踏まえて」という前提条件をすっかり忘れているパターン、あるいは特徴1では近年の土砂災害の実態を踏まえているのに特徴2では出来ていない等のパターンがあります。

ミス2は、留意点1、2ともに「ハード・ソフト両面」という前提条件を忘れてハードかソフト一方しか書かれていないパターン、あるいは留意点1ではハード・ソフト両面の記述ができているのに留意点2では一方しか書かれていない等のパターンがあります。

 

こういうミスは、問題文を見て「これなら書ける!」とばかりに、いきなり論文を書き始めた場合に犯しやすいものです。

ごく簡単なキーワードだけでも良いので、何について記述するのか骨子を書いて、問われていることに全て答えているかどうかをチェックしたうえで論文を書けば、この手の失敗は激減するはずです。

 

 

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